いい会社をつくりましょう。suidobi代表清水の経営日記

『人情と仕組』




『人情と仕組』

 

恥の文化と罪の文化──これからの組織に必要な二つの軸

最近、社内の出来事や社員との対話を通じて、
「組織をどのように統率していくべきか」というテーマが、私の中でより深く残っています。

その中で今日書きたいのが、**“恥の文化と罪の文化”**という考え方です。
これは、正しい・悪いという単純な二択ではなく、
組織をどう成熟させていくかという視点で非常に重要だと感じています。


恥の文化とは何か

恥の文化とは、
「自分がどうありたいか」
に意識を向ける文化。

恥を知るということは、自分自身の行いを省みるということでもある。
自分を律する。
これは自立した社員が育つために欠かせない心の土台です。

正しさではなく、“何を恥とするのか”を共有すること。

ここが曖昧だと、言動や振る舞いにばらつきが出てくるし、

考えない組織となってしまう。


 



罪の文化とは何か

一方で、罪の文化とは、
ルール・仕組み・罰則によって組織を統制する文化です。

「何をしたらアウトなのか」
「どこからがルール違反なのか」
「どういう行動が会社に損害を与えるのか」

これを明確にすることで、
外的な刺激(バレる/バレたらいけない)が抑止力になり、組織は一定の秩序を保てます。

つまり、仕組みで会社を守る文化。
 



どちらが正しいのかではなく、“両輪であるかどうか”

これまでは私自身も、
「恥の文化の方が大人」
「罪の文化は幼稚」
といったように、二極化した見方をしていた時期がありました。

しかし、今のスイドビの状況、
社員の年齢層・経験値・価値観の違いを考えると、
どちらか一方だけでは組織を前に進めることはできません。

恥の文化=自立
罪の文化=共生(ルールの中で生きる)

この二つの文化を“セット”で運用することで、
はじめて会社は成熟していくのだと感じています。
 



**恥をわきまえた上で、罰則がある。

罰則があるからこそ、恥を知る。**

本来はこの順番なのだと思います。

しかし実際の運用は非常に難しい。
大人の会社ほど「恥の文化」が強く、
若い会社・若い組織ほど「罪の文化」に頼らざるを得ない。

今のスイドビは、その中間にいる。

だからこそ、
恥と罪の両方を“会社の言葉”として再整理する時期だと捉えています。
 



これから取り組むべきこと

  • 社内規定

  • 行動規範

  • ガイドライン

  • 組織構造

  • 統制の仕組み


これらを、恥と罪の両面から整理し直す必要があります。

自立と共生。
大人としての誇りと、会社を守る仕組み。

この二つが揃ったとき、
「安心して働ける会社」
「成長し続ける会社」
が本当に形になるのだと思います。



いい会社をつくりましょう!
 

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