いい会社をつくりましょう。suidobi代表清水の経営日記
『6月が終わりました』
『6月が終わりました』
6月もたくさんのお客様からご相談をいただき、本当にありがたい一ヶ月となりました。
リフォームという仕事は、ただモノをつくるだけではなく、「誰かの人生に寄り添う仕事」だと、改めて感じた月でもありました。
特に心に残っているご相談が一つあります。
チラシやホームページを見て、何社かからお見積りを取られた中で、私の提案は“価格”では決して優位ではありませんでした。
それでも、最終的にご契約をいただけた。その理由を辿っていくと、「提案の背景」にあったように思います。
ご主人様との何気ない会話の中で、奥様のことをふと語られる瞬間がありました。
奥様は以前、都心で華やかに働かれていた方で、今は家業を手伝ってくださっているとのこと。
その言葉をきっかけに、ご主人様の感謝の気持ちと、奥様の洗練されたご経験を「空間」で表現できないかと考えました。
ご相談の内容は「2階にトイレと洗面所を作りたい」というものでした。
でも私は、その機能だけで終わらせず、2階の倉庫スペースを、奥様が一息つける場所──
疲れた時に“心の栄養”になるような、静かで落ち着けるヨガスペースとしてご提案させていただきました。
結果として、私の見積もりは他社さんよりも数倍高いものでした。
それでも、ご主人様からは笑顔でこう言っていただきました。
「こういったことは、女性の意見が優先されるからね。清水さんの勝ちですよ!」
私は心の中で、そっとこうつぶやきました。
「私はただ、ご主人様の奥様への想いを、代わりに伝えただけなんです」と。
営業という仕事は、どうしても“価格勝負”になりがちな世界です。
でも、そこに流されてしまったら、私たちが本当に目指している「暮らしや人生を豊かにする仕事」ではなくなってしまう。
今回のご夫婦との出会いを通じて、改めて教えていただきました。
「営業とは、相手の真の目的に気づき、共に考えること。」
6月は、数字的にも成果の多い月となりましたが、それ以上に、“学び”と“気づき”に満ちた一ヶ月だったと感じています。
こんな機会をいただけること自体が、本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。
7月も、どんな出会いが待っているのか、楽しみにしています。
暮らしに寄り添い、心に寄り添う。
そのスタンスを、次の世代にもしっかりと繋いでいきたいです。
いい会社を創りましょう!